大切に乗り続けているもらったバイク

原付バイクに三十年余、乗り続けています。自動車の運転免許を取っていないせいですが。それでも、原付にこれだけ乗っていたら、十分事足ります。

一番の思い出はといえば、やはり、今現在乗っている原付のことに尽きるでしょう。何しろ、タダで貰った物ですから。僕が仕事もせず遊んでいた二年前、僕の近況を知って、立ち上げたばかりの、福祉法人が経営する作業場を手伝ってほしいと、依頼に来たのが、Tさんとの初対面でした。

Tさんは七十過ぎの好々爺という人でした。善良そのものの人柄です。話は、僕が作業所に通い始めてからのことです。帰宅途中に立ち寄ったスーパーの駐輪場で、突然、エンジンがイカれてしまい、ストップ。そのまま押して、近くのバイク販売店へ行きました。店主は「よく見たけど、どうしようもないから、ウチに置いてる中古でも買いなさい」と、強要したんです。

仕方がないと思ったので、その場で適当に選んで、何とか、乗って帰れました。ただ、チョークの加減が良くなかった。翌日、勤めに行く途中の、長い峠道を下りきったところで、また、ストップ。Tさんに電話したところ、開口一番、「仕方ないから、わしの娘のをやるから、とにかく工場まで来い」と言われました。その後、Tさんは「よくも、こんなのを売ったな」とカラんだのですが、事なきを得ました。

本当に良かった。良い物を貰えたのです。今のは、ハンドリングも良いし、エンジン音も低いです。安定感もどっしりとして落ち着きがあります。最高のツーリングを満喫しています。


Comments are closed.